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社主: 鍛谷幸一(かじたに・こういち)

大阪で会社勤めをしたのち、生まれ故郷である徳島に帰郷。
寿司の卸業を経て、和食店を出店。
2店舗目に、まだ当時は珍しかった回転寿司店をオープンさせた。
この店の成功がふじやの事業拡大のきっかけとなった。
20店舗20億円の目標を10年間で達成。
その視野を事業から社会貢献へと広げ、
より質の高い経営を目指してその想いは止むことがない。 |


■ ささやかな理由が揺るぎない信念になりました。
商売を始めたときは「店が繁盛すれば、それで良い」と考えていました。
しかし、2店舗、3店舗と店舗数の増加に伴い、社員も採用することになりました。
“お店の繁盛によって収入が増えて行けばいい”関わる人間が私だけであれば、それも良いでしょう。
しかしこのような考えでは、働いている社員は夢や目標を持つことができません。
夢や目標を持てない企業では当然ながら成長することも、存在価値もありえません。
企業であり私一人のものではない。力を注いでくれる社員の物である。
もちろん、喜んでくださるお客様や私たちに協力してくれるさまざまな業者さんのものである。
それら“すべての人々が幸せになってこそ、企業は存在価値がある”。
事業の展開につれ、ぼんやりと考えていたことが少しずつ私のなかではっきりと姿をあらわし、
揺るぎない信念となったのです。
■ 「必ず成功する」という考え方が大切。
その信念をカタチにするために私は経営計画を社員の前で公表しました。
まだ、社員が10数名のときです。「今から10年間で店舗数を20にし、売上20億円企業になる」と。
私自身にも絶対の自信があったわけではないのです。しかし公表することで、
自分に対して逃げ場をなくし、必ず成功させてみせるという決意を固めることができました。
もちろん、この計画に対して社員は戸惑いました。しかし、1店舗、また1店舗と増やしていくことで
売り上げが上がり、社員の中にもこの計画を達成できるかもしれないという希望が湧いてきました。
少しずつ会社が明るくなり、やる気はますます向上し、活気づいてきたのです。
事業の拡大に合わせて社員もどんどんと成長しました。夢や目標が言葉となって語られるようになりました。
「何もしなければ、何も始まることはない。そして、自分で立てた目標に対し、成功への可能性を信じる」。
それが今のふじやを築いてきたのだと考えています。
■ 人生は長いようで短い。
本社の前にある石碑の言葉は【念ずれば、花開く】。松山の詩人の言葉をお借りしています。
私一人の力でここまで事業が拡大してきたわけではありません。
社員の力が一つにまとまって、ここまで弊社は成長してきたのだと考えています。
人生は長いようで短い。
一人よりも二人、二人よりも三人で力を合わせていくほうが、より早く、大きな夢をみることができる。
そして企業は人によって支えられており、あくまでも人の成長に合わせて、企業は拡大していく。
だからこそ人財がすべての基本であると考えています。
私たちがまだ企業規模の小さかった頃から人財教育への投資を惜しまなかったのはそこに理由があるのです。
今までもこれからも人財が、弊社経営の基本です。
人がどんどん育つ仕事環境、一所懸命になることができる夢や目標に対する希望。
そうしたことをつくっていくことが私の仕事であると考えています。
■ さらに上質な経営を目指したい。
企業経営という視点からみれば、立派な社員であってくれれば、立派な会社は実現できます。
しかし、私はこれからさらに上質な経営を目指したいと考えています。
企業というものはその企業を支持してくれるお客様や社会によって支えられています。
そうした恩恵を受けている以上、社会にとってより存在価値のある企業とならなければなりません。
そのためにも社員には社会人として立派な人間に育ってほしい。
立派な社会人を育てることが企業にとって、最大の社会貢献であると考えます。
社員が人として深まりを持つ、そうすることで企業はさらに前進し、より深さが増していく。
外食産業の基本である人に尽くすサービスというものは
そうした深まりのある人財によって実現されるのです。
私たちふじやは未来永劫、社会からもっともっと高い評価をしていただける
存在価値のある企業へと邁進してまいります。




■ 念ずれば、花ひらく
個人・会社・家庭人として何かを成そうとする時、何のために生を受け、
現在この瞬間まで生きているのか、いや生かされているのか自覚することが大切と考えます。
まず人は自分のものと思っているすべてが、自分のものではないことを受け入れなくてはいけません。
物質的なものにしても思惑と違い、壊れたり失ったりします。
時間にしても他からの影響により失います。
自分の命さえ明日、いや今この瞬間から先の保障はどこにもありません。
私たちは、父母より生を受け現在に至るまですべて周囲のおかげで生かされています。
「していただく幸せ・できるようになった幸せ・させていただける幸せ」という言葉があります。
人はさせていただける幸せを感じてはじめて真の大人だといえます。
その為には日々生きていくことにおいて些事を怠らず一生懸命今の瞬間を大切にすること、
すなわち今目の前のことを徹底して行い、徹底力を鍛えることです。
大きな明るい声の挨拶をする、言葉を省略しない、スピードをもって動く、
こんな無意識でしていることを意識して徹底してやり続けることが仕事・生き方を徹底することにつながり、
その人の人格向上、すなわち人様のお役立ちが出来る人間になると考えています。
そのような人の集団で形成されている会社でありたいと願っておりますが、
まずは自分が実践することからすべては始まると強く念じております。